行政関係の広報にも載ったので
ご存じの方もあるかもしれませんが
鉄道と港のまち、を
広く世にお報せするための商品開発の補助金申請に通っているので
(6月頃、地味にがんばった)
今年度中に港まわりの景色をテーマにした絵はがきセットを
発売しようと企んでいます
それもあって、身のまわりの風景を見る視点が
いつもとちょっと変わってる気もして
それがまた新鮮なのですが
あらためて、店の近所はとてもおもしろいです
カニ解禁の頃の冬型が嘘のようにゆるんだ三連休は三日とも
子供といっしょに金ケ崎を散歩しました
こんなに紅葉が美しい場所だということも
恥ずかしながら今まで知りませんでした
月曜日、自転車をとめた駐車場から
石段へ走っていく子供を追いかけていると
「元禄二年八月十五日 芭蕉翁が訪れた鐘堂」の札のまわりに
墨衣の住職さんと10数人の方々が…
む、ひょっとして今日は芭蕉忌?とドキドキ
岬の突端でフェリーを見ながらお弁当を食べたあと
月見御殿跡までのぼったら
眼下一面に火力発電所の石炭置き場が広がっていてクラクラ
店に戻ると60代(?)のお客さんに
ぼくが子供の頃は金ケ崎の岬の下は砂浜の海水浴場だったよ、
今のきらめき港館のところまで鉄道が来てて石炭の山で遊んでたよ、と…
振り返るとすぐそこに
自分の知らない遠い景色と時間があるような奇妙な感触にとらわれています
調べてみると今年の芭蕉忌は十二月三日でしたが
しぐれ忌の石炭山はくろぐろと
ひかりは枯れ野をかけめぐり 松
…頭も尻も拙句じゃ能がねえですが
ひげ店主に芭蕉忌の集まりかと思ったと言ったら
「芭蕉さんていくつで死んだん?」
えっと、たしか50歳
「えっ!?じじいじゃなかったんや…」としばらく感慨に耽っていました
絵はがき集、いいものができそうな予感がしてます
楽しみにしててください