2015年4月16日木曜日

俳句帖2015



4月初日よりカウンターに出現してます
よろしく投句お待ちしております
去年ぶんの総評で
「楽しいのがいちばんだけど
 次回はより俳句オリエンテッドでよろしく」
みたいなことをお願いしましたが
川柳と俳句は兄弟分だからいいとして
昨年からちょっと気になってたことがあるので設置にあたって
もひとつ苦言を…
句作歴はわたしも短いのであれなんですが
鑑賞歴はだいぶ長いのでお許しくださいね
「そんなことわかっとるがな」という俳句通の方にもごめんなさい
と前置きまして、
で、はりきって書いてくださる方の中に
特に力が入ってる方の中に「んー?」ってのがたまにありまして
どうも五七五という定型だからというだけで
和歌とごっちゃにしておられる、と、、、
誓子せんせいもおっしゃってますが
「和歌が叙情詩なら俳句は叙物詩」
そう、和歌がまんじゅうなら俳句はせんべい
湿ってたらおいしくない!
即興の素描のようなものなので
感傷で色をつけるとおかしな塩梅になる気がします
17文字に感情を押し込むんじゃなくて
己をばっさり切り捨てるクリスピーな爽快さを楽しめたら最高です☆
自分が心底楽しめたら、その感興がちゃんと他人に伝わるところも、
短いながらほんとによくできた芸術だなーと
俳句帖を作って以来感心してます
かくいうわたしも感傷に流されて(流される方が楽だからね!)
たまに「やっちゃったー」なだるい句を作ってしまいますが
みんな日々勉強ということで今年も
肩の力は抜きつつはりきって参りましょう

賞にはあがりませんでしたが
わたしが好きだった2014帖の一句、かえるさん作

ザクロスは石榴となりて手の上に


ちょうどカウンターに庭の石榴があった晩夏の候
「ざくろの語源はチグリスユーフラテスの辺のザクロス山脈で
 音といっしょにシルクロードをわたってきたんですってよ」と
話してたその先にささっ
ものすごい距離と時間が、17文字の中におりたたまれて
手のひらの上にある、俳句の醍醐味にあふれた一句だと思います
ダイナミズムとミニマリズム…
蛇足ながら、石榴の歴史を想うたび
紛争地帯の平和を祈らずにいられません



追 明日金曜日19:00より(21:00終了予定)
sawzer氏のDJライブ「春のうたかた」チャージ1000円です
「ミキサーを通してみなさまと交わりたい」というsawzerくん
独創的な選曲はきたさんもファンです
飲んでよし、揺れてよし、どうぞお楽しみに