2013年12月28日土曜日

おひさまいろ



すごく久しぶりにwarmersの冊子を見つけたら
「冬枯れの庭を真夏に貯えたお日様でいろどってくれる
 柚子やレモンがわたしのwarmersで」という旨の拙い小文を思い出し…
そうそう、そんな季節です
雪が降りはじめました
急にぐんぐんと冷え込んで
そんな日に仕込んだ赤いろ、にんじんいろいっぱいの
ピクルスはなんだかんだで作った気持ちもオレンジホット!
パプリカは洋物で季節も違うけど
かぶの白と合わせたくて毎回入れてます
あとはぜんぶ地物の冬野菜にトーガラシに
毎度おなじみ元気いっぱいの庭の月の桂です

2013年の営業は明日で終了
夜までやってます
雪にすっぽり埋もりそうな空模様ですが
博物館通りの銀世界
今日もそれはそれはきれいでしたよ
雪見酒もお待ちしてます

年内最後の入荷のお知らせも
みどりブログにあげておきます

まだ二ヶ月と少しですが
ご愛顧ほんとうにありがとうございました
育つもの、育てているもの、育ったもの
すくすく健やかな、良いお年をお祈り申し上げます





2013年12月24日火曜日

silent night, holy night



ほんとにリースをご注文くださった方がいたので
庭の月桂樹メインで作りました
小雪がちらつくなか、つぼみのついた月桂樹を切りに行くと
「わたしも入れてくださいよー」と
ローズマリーさんにも声をかけられ
這性なのでずるっと枝が長くて「これは便利!」
ますますいい匂いのリースになりました
きいろい実は「トベラ」(またはトビラノキ)です
このくらいでもいいかなあ?と思いつつ
贈りものにと聞いていたので
もうちょっと華やかにしようかなと
このあと綿の実の白いふわふわと南天の実もトッピングしました
その後、あまった材料+αで店のも作り直し…
赤いものが欲しかったのでトウガラシをくくりつけて
「そうだ!来年は食べれるものばっかりでリースを作ろう!」と
思いたって早くもわくわくしています
枝付きのほしぶどうにくるみにトウガラシに、と
すごく楽しいリースができそうです
鬼もといサンタさんも大笑いですね

flauから届いた『Light in August』が
雲の垂れ込める北陸の冬日和にぴったりです
マンチェスターのひとだからかな?
ちょうど「アブサロム、アブサロム!」を
夢中になって秋に読んだところだったので
「おお!」と注文したのですが
先週ご来店の受験生くんが18才の誕生日プレゼントにと
エレガントなお祖母さまに買ってもらってるのを目撃しました
なんというか、店やってる冥利につきます…
いっしょに入荷したヘニング・シュミットの雪景色のタイトルも
さっそく売れています

HPでお知らせしていますが
今週は変則で25日(水)26日(木)が休みです
年末は29日(日)までの営業です


というわけで、ノエルノエル
ひとりでも、たいせつなひとといっしょでも、
生まれたばかりのひとにも、もうすぐこの世を去るひとにも、
みなさんに静かで平和な夜が訪れますように





2013年12月17日火曜日

かぶさん



おいしいものはうつくしい
って誰が言ったんだったかな?
開高健さん?池波正太郎さん??
はたまた手前勝手なゆめの話?
とにもかくにも、おいしいものはうつくしいです
ファーマーズで手に入るので
pinon-pinonのむかーしのブログ時代から
ちょくちょくルセットに登場していた
地元の無農薬有機栽培農家の方のお野菜を
直接届けていただけることになって万々歳
初霜が降りる季節がめぐってくるたび
敦賀の蕪ってサイコー!とエールを送ってますが
こんなにうつくしい野菜さんたちが
美味しくないわけがない
ってことで先週から軽くマリネして
フランスの胡桃とあわせて
サラド(©宮沢賢治先生)で提供しております

土曜の昼下がり、
スープカレーのサイドディッシュにサービスしたら
「うまいうまい、これはとまりませんねえ」と
お茶うけにおかわりしていたお客さんににっこり

うっすら雪化粧に、もみじが映える頃
まっしろな蕪、紅い蕪のサラダも
時の候とシンクロしているようで
カウンターもひととき華やかになります
野菜さんありがとう…



2013年12月9日月曜日

夜がいちばん長い日に


松原の保全活動をしてる方に
「ヤブニッケイとかの常緑樹もいっぱいあるし
 松ぼっくりやドングリや紅い実ものもたくさんあるし
 松原リースを作る会とかしたらどうかな?」と提案してみましたが
ふと、庭にあるものばっかりでも
リースが作れそうだなあと思いたって
さっそくやってみました。
みどりはっぱは月桂樹なので
飾り終わっても1年中カレーやピクルスに重宝します、
というのが売りです
開店祝いにいただいた綿の実でちょっと華やかになりました
もっと作りたい!ので
ご注文いただいたら喜んびいさんで作ります
お値段は要ご相談ですが1000円くらい???

門松とかといっしょで
季節の縁起のお飾りなので
その時候がめぐってきたら
作って、飾って、枯れたら、処分して、っていうのが一番かと
個人的には思います

そしてそして再再々書いてますが
聖夜は、夜がいちばん長い日に、
光と闇に感謝して、この世の平安を祈る日、
地上に生きるものみなの、星の夜の行事だと、
わたしは個人的に思ってます
ひとりびとりの信仰の垣根を超えて、ね

雲が垂れ込めたりさっと晴れたりの日和や
ゆっくり本を広げたり
編み物をしたりの夜の時間にぴったりの
CDがいくつか入荷予定です
まるで羽根がはえてるみたいに
飛ぶように売れた石鹸も再入荷してます

日曜日に開けてみたら
昼下がり、ふわりぽつりと
コーヒーやお茶に立ち寄ってくださる
お客さまがいらしてうれしかったです
飲食なしと一応書いてますが
できるかぎりは対応します
またお待ちしてます






2013年12月3日火曜日

石榴



保育園の送り迎えの途中の路地
空き家のお庭に大きな石榴の木があって
五月頃のぷっくりふくらんだ徳利型のつぼみも、
梅雨時に地面に落ちる紅い星も、若い実も、
秋が深まる頃の深紅の実も
めぐる一年間をいつも楽しみに見ていたら
突然ばっさり切り倒されてしまって泣いていた折
庭の担当の嶋さんが打ち合わせに来てくださったので
「大きな樹は何がいい?」と聞かれて
ぼつんと「石榴」と言ってしまいました
オープン前のある日、来てみたら
立派な実が鈴なりになった大きな樹が植わっていて
飛び上がるほどうれしかったです

ひと月と少し
ほんとうに楽しませてもらいました
桃は大喜びで実をたくさん食べました
お客さまにもずいぶん食べていただいたり
持って帰ってたりしていただきました

石榴の出自を調べたら
語源はティグリス川が流れ出す「ザクロス山脈」だという説も…
本邦への伝来は923年頃だけど
遠い異国の山並の名前の、その音は
年月を通してずうっと伝えられてきたんですね
それだけで物語になりそうな
美しい(上に美味しい!)果樹がシンボルツリーとなってくれてるのも
心強いです 長生きして欲しいです

忘れかけていましたが
初冬には黄色くいろづくのでした
空ももう冬空


12月は日曜日も開けたりいろいろです
下記サイトでご確認ください

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