4日に予定していた山車の巡行は
天候のせいで中止となってしまいましたが
3日は鰯雲の下
博物館通りをみっつの町のお神輿が繰り出して
それはそれはにぎやかでした
各町の町方衆は紋付羽織に袴で朝から町内をうろうろ
それだけでも普段目にすることのできないすばらしい光景です
二十年近く敦賀に住んでいて
こんな文化があることを知らなかったことに恥じ入りましたが
各町ともそれぞれの個性ある出立ちでおもしろい!
相生は白地に波紋、背中に紺で相生と染め抜かれた
商人の町らしい粋な法被です
運河の向こうの川崎は
白地に「川」、先導の大きな赤い団扇が目印
この川の字のたっぷりとしていて気持ちいいこと
最後に西から来たのが
「蓬莱が通るぞー!」の勢いの紫の旗を先導に
気比さんの三つ巴を背負った青い法被の蓬莱衆
ちょうどスタンドにいらした中学までは蓬莱育ちというお客さんに
「お神輿かつがなかったんですか?」と尋ねると
「んなもん、子供が出てくとかそういうもんじゃなかった」とのお話
「うちの若い衆は何人か出てたけど、喧嘩して怪我して帰ってきたり」
あとで近所の人に聞くと
「そうやでー、気比さん出るときに喧嘩になったりしてたんやで」
港町ならではの荒っぽさも垣間見えてどきどき
お神輿とお神輿のあいだには
気比さんのご神体が練り歩く「ごほうれん」の行列もあって
馬もいるし異形の姿も見えてこれまた興味深く…
観光なんてぜんぜん関係ないところで
いまだにきちんと地元に根ざしているこんなに豊かなカルチャーがあることに
ほんとうに胸が熱くなりました
子供といっしょにきゃーきゃー言ってると
「よかったやろ?ここに店出して」と近所の方がひとこと
まったくその通りです
そこにいるだけで
すごく遠くを旅してる気分になれる場所ってなかなかない
遠方のみなさん
来年は是非、9月3日に都合がつけば、神輿見物にいらしてくださいね
わたしも次は元町とか松栄とか
他の町内のお神輿もおっかけてみたいです(のぼせてます)
話は変わって「東のエデン」再々々読
妹尾と井上がお地蔵さんをひっぱってゆく夜道
「ふりーどむ!」「りべるち!」と叫ぶくだりで
いつも落涙しそうです
mindの訳語でいつも悩んでいたのですが
自分の場合の、頭と心の関係を考え続けた結果
やっぱり「こころ」哉?でもやっぱり違うような気がする…
店の裏や晴明(保育園)さんの石榴が色づきはじめました
八日月石榴色づく極東エデン
精神の神の字尊しホトトギス 松