2014年9月28日日曜日

餃子…



6月の末頃だったと思うのですが
毎日蒸し蒸し暑くて
「今日は餃子が食べたーい!」と餃子を作ったところで
お客さまがわいわい見えて
「まかないですが…」とおつまみに提供したところ
後日「また食べたい!』との声があって
いつのまにか夏のあいだの定番となっていた餃子です
隠しネタはアクの少ない茄子です
皮はもちろん手作り!なわけなくて
買ってきた皮です
水餃子より焼き餃子の方が好き…
(答えは簡単、水だとお腹がいっぱいになって
 酒がまずくなるから…>>)
焼き餃子はファクトリー皮でやるほうが手軽でうまい!?
ってのはあくまで個人的な見解ですが
リピーター飲み助さんも多いので
茄子の季節が終わるまでは続投したいと思います


店の俳句帖、ベクトルがいくぶん
狂ってきてるような気がしなくもないですが
とにかく盛況でうれしい限り

先日書いた、三島の掘割の小蟹さんたち、
超満月の日に海までおりてってさよならかと思ったら
秋の陽射しの中、ますますお達者です
石垣長屋の決まった穴に棲んでるので
便宜上、手前から1番、2番、3番…と呼んでます
2番はいつも縦向きに石垣に這いつくばってて
4番はいつもハサミで何かをもぐもぐ
8番は番長で流れの真ん中にのっそり…
ひと夏+α眺めていたので
それぞれの個性がだいぶ掌握できてきました
「そうか!蟹さんはお花食べるんや!」と自転車の上から
子供が合点してたほどに散り敷いていた百日紅の花びらがようやく消えたら
(食べてないと思うけど食べてるように見えたらしい)
もうこんな候






初もみぢ堀の小蟹の横歩き


木犀は空耳に似てふりかえる


夕映えて幼き手の先薄の穂             松






今年はことのほか秋らしい秋で
大好きなセプテムバーも残すところわずか
日がな、夕さり、光や残照が愛しいです



2014年9月24日水曜日

10/15 出演者プロフィール


10/15(水)に予定しているライブ、”2 guitars、12 strings”に
来てくださるお二人のミュージシャンのプロフィールです
平日の開催ですが予約がどんどん入り始めてます



オクノ修(ギター うた)
1952年生まれ
京都河原町三条の六曜社珈琲地下店を営みながら音楽活動を続ける。
1993年、アコースティック・ギターの名器マーチンD-18との出会いから現在の弾き語りスタイルとなる。
主なアルバムに「帰ろう」「唄う人」「出会ったとき〜オクノ修、高田渡を歌う〜」など。


oono yuuki/大野悠紀(ギター うた)
1983年高知県生まれ。
ギターが欲しくてたまらなかった13歳の時、祖母に店の売り上げ金の入ったポケットティッシュを渡され、「流しになれ」と言われる。
18歳で上京、いくつかのバンドで活動する。
19歳の頃より、自宅にて作曲、録音を始める。
mmm、Alfred Beach Sandal、フジワラサトシ、MC.Sirafu等をメンバーに擁したバンド編成のoonoyuuki名義でkitiより2枚のアルバムを発売。
2013年、oonoyuuki hawaii(バンドセット)で「白い汽笛」とスプリット7インチを発売。



ご予約方法は先日の記事をご参照ください。
フライヤーがちょっとわかりにくい感じになってしまったのですが
この日は、それぞれのソロの予定です。

2014年9月14日日曜日

うもれぼん





























今日は彦根ウモレボン市へ遠征
好天に恵まれて美しい秋の一日でした
親子ほど年齢の違うTOKLASお客さんのYSD氏と半畳ずつのラインナップで
こだわりとか趣味とかあるんだかないんだかぜんぜんわからない
変てこな店になりましたが
地面に並べた品物をきっかけに
通貨のやりとりを経て
見知らぬひとがお客さま(=淡い知己)へと変わる
スリリングさは商いの原点の醍醐味!
市に現場に、ばんざーい
彦根という「ぶ厚い」(©きたさん)土地柄故か、
ん?同好の士?みたいな
オフ会的な盛り上がりもあって楽しかったです




会場の護国神社境内にて…
ぐんばとー!



彦根城軍鳩偲ぶ白露哉       松



わー、漢字だらけ
「ぶ」を抜いて動詞と目的語を逆にしたら
苦手だけどいつか勉強したい漢詩調になる哉?
(たぶんなりません)




追加でもひとつ


天(そら)高く彦根城趾で紙魚払い      松




2014年9月11日木曜日

13日土曜日



陽射しはまだ強いですが北風の渚を行くふたり
今年は海に入るのはこれきりでしょう
波がざわざわ、紺碧が深くなって
少しよそよそしい九月の海でした
遠くにフェリーが見えます

さて今日は出店のお知らせ
出店と言っても雑貨や陶器ではなくて
家にある古本とCDを売るだけなのですが
土曜日、彦根ウモレボン市へ行きます
詳細は こちらへ 
敦賀からはもちろん
京都/大阪からも行きやすいですよ!
(この日、敦賀TOKLASは普通に営業しています)

三島の八幡さんの横には
道路の脇の数十メートル、
石組みの古い掘り割りが残っていて
いつもきれいな水が流れています
石と石のあいだに小さな蟹が住んでいて
夏のあいだは
通るたびに蟹の姿を探すのが楽しみです
この辺りは百日紅の木が多く
紅、白の花びらが
清水を流れ、寄せる様子も情緒があります
先日、子供と蟹を眺めていると近所の方が
「赤ちゃんの蟹もいるのよー」と声をかけてくださいました
百日紅は夏でしょうけれど百日ということだし…


百日紅蟹の親子のあそびをり


蟹から蟹へと場所をうつす
わたしたち親子もしゃがんで横歩き
珍しく直球!ですが…さるかに!?


図鑑で見ると、この蟹さんたちはどうやら
満月の夜に浜辺へ降りて産卵する蟹さんたちのようです
途中、暗渠になったりするし
道路を渡ったりの多分に多難な2キロあまり
道中の無事を祈って



大満月蟹の恋路のおほらかに         松






2014年9月7日日曜日

2 guitars, 12 strings 10月15日(水)



これまでに「なぜこのライブを」みたいな前書きをつけた
フライヤーを作ったのは、何年前だったか、さかなのときと、
2010年のわすれろ草のときだけだったと思います。
TOKLASがよーそろ船出してようやく一周年という頃
またひとつライブをお届けしようと思います。
まずは拙い一筆ですが:

 ぺーぺーの大学生だったわたしが、アルバイト先の小さな酒場で
 できあがったばかりの自作のカセットテープを
 ひょいとオクノさんに渡されてから二十数年、
 そのテープも、そのあと出た何枚ものCDも、オクノさんの生のうたも、
 それから生のオクノさんも、何度でも聴いたり眺めたりするたびに、
「いい風が吹いてるなあ」と思う。
 建物然り、絵画だって、茶碗だって、果物だって、にんげんだって、
 いいものはたいてい風通しがいい。
 風通しがいいって言い方は大雑破だけど、なんというか、そのものの中と外の空気が、
 いい案配でこちらに届いてくる。
 この春、「白いゆうやみ」で初めてoonoyuukiさんのソロを見たときも、
 ギターをならしはじめたとたん、ステージから風が吹いてきたような気がしたんです。

 というわけで、おふたりのライブを企画してみました。
 この日、TOKLASの二階はふたつのギターと12本の弦をのりものに、
 夜空に浮かびあがって、秋の風に流されていってしまうのではないかと、
 ちょっと心配しています。各々どこに錨を降ろすのかはお楽しみ。
 ご予約お待ちしています。


" 2 guitars, 12 strings "
出演 オクノ修  oonoyuuki(ソロ)
2014年10月15日(水)午後7時開演
ライブチャージ 1500円
TOKLAS 福井県敦賀市相生町14−28−1
ご予約は電話070-5368-3494(TOKLAS)
またはe-mail pinon-pinonアットnifty.com(アットマークは変換してください)

おふたりのプロフィールはまた追って!
 
 

2014年9月5日金曜日

祭り後記



4日に予定していた山車の巡行は
天候のせいで中止となってしまいましたが
3日は鰯雲の下
博物館通りをみっつの町のお神輿が繰り出して
それはそれはにぎやかでした
各町の町方衆は紋付羽織に袴で朝から町内をうろうろ
それだけでも普段目にすることのできないすばらしい光景です
二十年近く敦賀に住んでいて
こんな文化があることを知らなかったことに恥じ入りましたが
各町ともそれぞれの個性ある出立ちでおもしろい!
相生は白地に波紋、背中に紺で相生と染め抜かれた
商人の町らしい粋な法被です



運河の向こうの川崎は
白地に「川」、先導の大きな赤い団扇が目印
この川の字のたっぷりとしていて気持ちいいこと



最後に西から来たのが
「蓬莱が通るぞー!」の勢いの紫の旗を先導に
気比さんの三つ巴を背負った青い法被の蓬莱衆
ちょうどスタンドにいらした中学までは蓬莱育ちというお客さんに
「お神輿かつがなかったんですか?」と尋ねると
「んなもん、子供が出てくとかそういうもんじゃなかった」とのお話
「うちの若い衆は何人か出てたけど、喧嘩して怪我して帰ってきたり」
あとで近所の人に聞くと
「そうやでー、気比さん出るときに喧嘩になったりしてたんやで」
港町ならではの荒っぽさも垣間見えてどきどき
お神輿とお神輿のあいだには
気比さんのご神体が練り歩く「ごほうれん」の行列もあって
馬もいるし異形の姿も見えてこれまた興味深く…
観光なんてぜんぜん関係ないところで
いまだにきちんと地元に根ざしているこんなに豊かなカルチャーがあることに
ほんとうに胸が熱くなりました
子供といっしょにきゃーきゃー言ってると
「よかったやろ?ここに店出して」と近所の方がひとこと
まったくその通りです
そこにいるだけで
すごく遠くを旅してる気分になれる場所ってなかなかない
遠方のみなさん
来年は是非、9月3日に都合がつけば、神輿見物にいらしてくださいね
わたしも次は元町とか松栄とか
他の町内のお神輿もおっかけてみたいです(のぼせてます)


話は変わって「東のエデン」再々々読
妹尾と井上がお地蔵さんをひっぱってゆく夜道
「ふりーどむ!」「りべるち!」と叫ぶくだりで
いつも落涙しそうです
mindの訳語でいつも悩んでいたのですが
自分の場合の、頭と心の関係を考え続けた結果
やっぱり「こころ」哉?でもやっぱり違うような気がする…
店の裏や晴明(保育園)さんの石榴が色づきはじめました




八日月石榴色づく極東エデン

精神の神の字尊しホトトギス          松


2014年9月2日火曜日

遅くなりましたが


TOKLAS夏休み企画 吉田省念 植田良太ライブ
大盛況で終わりました
ご来場のみなさん、出演者のみなさん、家族のみなさん、
ありがとうございました
いやいや最高の夜でした
初めてのライブということでドキドキしましたが
予想してた通りいい感じの響き具合で
建物にも感謝です
以前の店のときより
ゆっくり集中して見ていただけると思います
涙腺が弛みかけましたが
(というお客様が他にもいましたね…)
次回10月15日(水)
2 guitars, 12 strings オクノ修 oonoyuukiソロも
きっといろんな意味で凄い夜になると思います
開演は19:30を予定してます
プロフィール、予約の方法等は後日アップします



飲み助のお客さんも多くて楽しかったなー
そしてそして
植田良太さんはpipikiで11月にTOKLASへ
やって来てくださることも決定しました
11月16日(日)TOKLAS二階で操体法のワークショップ
11月17日(月)鋳物師の旧店舗(トクラス小屋)でpipikiの施術
を予定してます
16日は第三日曜日でちょうど晴明の朝市ですね
整体まわりの方面は
どちらかというと横目で眺めてたわたしなのですが
ライブの翌日に良太氏に少し関節をとんとんしてもらっただけで
数十年来の右足の外反母趾がはっきりわかるほど改善して
びっくりしてます
普段の生活でどんなことに気を付けたらいいかの
丁寧なアドバイスもあってほんとにおすすめです
体に悩みがある人、そうとも感じてない人、スポーツをしてる方、
ご興味のある方は是非
こちらも詳細は後日また!


2014年9月1日月曜日

はちみつ酒


山陰からの旅のお客様に
素敵なお土産をいただきました
お祭りの期間中、飲酒にご来店のお客さま方に
ひとくちずつお福分けしたいと思います
前回の記事に書きましたが
3日の午後がお神輿
4日は山車が店の前を巡航します
カレンダーをまだあげてませんが
2日火曜日も営業してます
15日(月祝)は休業予定 
ポポのライブで奈良は空櫁さんに向かいます
よろしくお願いいたします


かえるさんやつぶにぃさん
手練のみなさんで俳句帖がにぎやかになってきました
暮れにお客様方の投票で選考してTOKLAS賞を決定したいと思います
TOKLAS商品券5000円 どーん(予定)
こぞって17文字でエントリーしてください
あ、自由律でもいいですが唯一の決まりごととしては
TOKLASのカウンターでひねった句とします
さてさて本日は言祝ぎ!





やれうれし気比の神輿にはちみつ酒           松




山羊たちは
黄金色のはちみつのお酒を
背中にのせて運んでくるよ

大昔に書いた詩の一節はともかくも
原材料ははちみつのみ(鳥取と明倫産のみ、明倫産は日本蜜蜂!)
「庭先の天使たちのおすそわけ」って書いてあります
鳥取人、粋やなあ…


この澄みきった色は山陰の、初夏の日の光の
味がしそうなので季節違いですがもうひとつ


山ぼうし天使がつくるはちみつ酒            松