2014年6月27日金曜日

鯖江行 其の二



強烈な陽射しの下をぶらぶら歩いているうちに糺町の標識
昨年の暮、鯖江から来てくださったお客様に
月齢カレンダーを郵送することになって住所を書いていただいたら
「鯖江市糺町」とあって
「へー、そんな住所があるんだ」と思っていたところ
先日、ひげ店主が古い新聞の記事を持ってきて
「鯖江に糺町ってあるんやけど、
 むかし糺の森に似てる森が広がってたから
 そういう地名になったんやってー」と聞いてた場所
今も大きなお屋敷やお社に巨木が点在していて見上げる緑が眩しいです
糺の森も高野川と賀茂川が合流する大きな州の中にありますが
地図を見るとこの辺も周辺も
日野川に合流する川にはさまれた三角の州が集まった地域で
糺の森に植生が似ていたというのも納得…



さらに歩いているうちに、あ、BORN!
我らがTOKLASでも
夜な夜な(とりわけ遠来の)呑み助さんたちに
感動を与えている梵の蔵に
偶然行き当たってうれしさひとしお
水も、光も、風も美しいこんな土地で
作られているんだなあとまた納得

「あのー、レンタサイクルがあるってネットで見たんですけど」
と、福鉄神明駅で尋ねると、眼鏡の若い駅員さんに
「すみません、、、あの、4月で廃止になりまして」と
申し訳なさそうに頭を下げられて「えええーっ」となりましたが
水をのみのみ、てくてく歩いて、二本足のスピードで
見たり聞いたり感じたりすることができたのが
何よりの旅の醍醐味でした

ごはんを食べるところがあまり見当たらなくて
うっかりファミレスで昼ごはんw/生中した後に
ものすごく気になる佇まいのモツ屋を発見してしまったことだけ
(日替わりランチの看板も出ていた
「くくうっ」と悔やまれてますが
おかげでまた行く理由もできたし…

帰りに乗ったぴかぴかのオレンジ色の新車両も
欧州の街のトラムみたいですてきだったー
線路の脇のタチアオイと空の入道雲がもう夏でした


たちあおい鉄路のいっぽんみち曲がる  松